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砂漠 伊坂幸太郎

2007–11–26 (Mon) 01:41
砂漠 砂漠
伊坂 幸太郎 (2005/12/10)
実業之日本社
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大学1年の幕が開ける。コンパで知り合った僕ら5人は、なんとなく大学生活を一緒に送ることになる。特別なことがあったりなかったり、とにかく僕らは色々なものに振り回されながら、「砂漠」へ旅立つ日に一歩一歩前進していたのだ・・・とても現実的なのにどこかにズレがある、伊坂風青春小説。
伊坂幸太郎は久々に読みましたが、やっぱりいい味出してますね~。
「重力ピエロ」「オーデュボンの祈り」などなど気になる本はいっぱいあるんですが、大学生の自分が今読むならこれかなぁ、ってことでコレをチョイス。
実際大学が舞台ではありますが、面白いことは大学外で起きていることのほうが多かったような気がします(笑)

伊坂さんの作品は、なんかどれも地に足がついてない、というか常に漂ってるような浮遊感を感じます。しっかりしてないから、話の流れが出う転んでも、どこに着地しても不思議じゃない感じ。話のオチが二転三転するのもなかなか楽しい。

しかしキャラクターはどれも魅力的ですね~。
西嶋ははじめ出てきたときけっこう「ウザいな」とか思ってしまったんですが、読み進めていくとすごい好きになりました。いや、多分身近にいたら実際ウザいんでしょうけど。なんていうか、扱いに困る(笑)
第三者でいるぶんには変人(←褒めてます)大歓迎☆
彼が最後、東堂のバイト先で呟いた言葉に、私も嬉しくなりました。
あと、冷徹に見える美女の東堂が友人達にさりげない気遣いをしたり、鳥瞰型だった北村が友達のために熱くなったりと、そういうささやかな友情が垣間見えるシーンがよかったです。

惜しむらくは私に麻雀の知識が皆無だったこと・・・。
もともと彼らが始めに集まったのって麻雀がきっかけだし、実は結構話の重要な部分を占めているのに、いまいちよくわからないままだったのが残念でした。これを機会に覚えてみようかなぁ。

しかし鳥井がいきなり左腕をなくす、というショッキングな出来事があんなに急に起きるとは思わなくてびっくりしました。
でもほんとに鳥井はいい奴、ってかすごいやつだと思う。確かに面白半分で妙な事件に首を突っ込んで、結果腕をなくしたわけだから、自業自得と言えなくもないんだけど・・・。それを素直に受け入れて納得できる人は、そう多くないんじゃないかと思うので。

タイトルの「砂漠」は、社会の厳しさを例えたものです。
自分はまだ学生生活という「オアシス」でぬくぬくと生きているので、こういうのを読むと、どれだけ自分達がいろいろなものから守られているかということに改めて気付かされます。
その貴重な時間で何ができるのか、もっと真剣に考えようと思いました。
あと、仲間と一緒にいる時間を大事にしなくちゃ、ってこと。
バカなことをワイワイやれるのってもう今しかないのかも、って思うとぼーっとしてなんかいられない!(笑)

そういや、この話の構成なんですけどね。
春・夏・秋・冬・春、の5部構成なのですが私はすっかりだまされました(笑)
一年間のことだと思っていたら、1年生の春・2年生の夏・3年生の秋・4年生の冬・そして卒業の春、でした。
全然気付かなかった~。ホスト礼一もプレジデントマンもどれだけ長い付き合いなんだ(笑)

久々の伊坂ワールド、楽しかったです☆次の伊坂本は何にしようかなぁ。

読了日:2007/11/22
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コメント

こんばんは。
そういえば、爽さんは現役大学生でしたね。
楽しさに、気づきもあっていい読書でしたね。
次の伊坂本『死神の精度』か
『陽気なギャングが地球を回す』はいかがでしょう?。

こんばんは~☆
そうなんです、自分と重ねあわせたところもたくさんあって、いい時間を過ごせた気がします。

オススメありがとうございます!
「死神の精度」いいですよね~。ブログ開設前に読んだので記事はないのですが、伊坂本の中ではかなり好きです♪
「陽気なギャング~」は気になってたところなので、図書館とかで見つけ次第読んでみようと思います(*^_^*)

こんばんは。
最近レポート続きで、ここにこれませんでした~(泣)
私がこの本を読んだのは高校生の時でしたが、「西嶋」にひたすら憧れました。私は「西嶋」が変に大人になってない所が好きなんです。大人になるために変に折り合いつけずに、まっすぐな所が好きなんです。私の周りの人も西嶋みたいに今と変わらないでほしいと思いました。
私的には伊坂さんでは「チルドレン」がお勧めです。

>ロッカさん
こんにちは!
レポートお疲れ様です^^私はこれからレポート地獄に悩まされそうです…(-_-;)
>私は「西嶋」が変に大人になってない所が好きなんです。
私も西嶋好きなんですが、何がそんなに魅力的なんだろう、って疑問に思っていました。ロッカさんのコメントを読んで、「そうか、これだー!」って納得できました。ありがとうございます^^
大人になっていくことは、理不尽を飲み込むことなのかな、と思うのですが、西嶋はとにかく自分の納得の行かないことには絶対折れない。そこに、心地よさを感じるんですね。

どのキャラもいいんですが、実は一番好きなキャラは東堂だったりします。
クールビューティだけど、本当は優しくて、人の本質を見抜ける彼女と、友達になってみたいと思いながら読んでいた覚えがあります。

「チルドレン」、私も好きです!
ブログ開設前に読んだので記事がないんですが、陣内の奇想天外さ、永瀬の洗練された感じがとにかく好きだったことを覚えています^^

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