スポンサーサイト

--–--–-- (--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

図書館革命 有川浩

2007–11–16 (Fri) 01:40
図書館革命 図書館革命
有川 浩 (2007/11)
メディアワークス
この商品の詳細を見る
図書隊は創設者および司令・稲嶺の勇退により新しい時代を迎えた。そんな折に突如起こった原発テロ。そして、テロの参考書にされてしまったと疑われた一冊の本。良化委員会は、その本の著者に目をつけた―。果たして図書館隊は、彼を、国民の持つ「表現の自由」を、守ることができるのか?―「図書館」シリーズ、堂々のクライマックス!
なんていうかね。
やばい。
泣きそう。

このシリーズ本当に好きで、最終巻が発売されるのすごく楽しみにしてたんですけど、同時に終わってしまうのがすごく寂しくもあって、発売と同時に読むの迷ってたりとかしたときもあったんですけど。
結局発売と同時に購入しました。

もうすごいスピード感で、何日かかけて読んでやろうと思っていたのに一気に読んでしまいました。
区切りがないから、もうキャラクターたちが駆け出したら止まれないんですよ(笑)

相変わらずテーマは非常に重くて、場面によっては読んでるこっちにも容赦なく刺さってくる言葉がたくさんある。

「無関心」
「善意の押し付け」

私は本が好きで、自由に本が読めなくなったらそれはそれはツライことで、だからこそこの図書隊の方々の奮闘ぶりに感動すら覚えるのだけど、本を読まない人にとっては完全なる他人事なんですよね。
私にとっての「他人事」はスポーツなんです。
だからもしなんらかの問題があって、野球が廃止されたりサッカーが禁止されたりしても、それはお構いなしです。
だから、本に興味がない人がいても、それはそれでいいじゃないかって思ってたんですよ。
でもこれ読んで、そういう話じゃないんだなって。
そんなふうにして片付けちゃいけないことなんだなって。

社会全体を揺るがすような重大問題に、「興味がないから」って無関心でいるのは、自分がやりたいことしかやらない、見たいものしか見ない、っていう自己中で狭い視野しかモノが見れていないコドモのようなものなんだなって思いました。
曲がりなりにも「日本」という社会、「日本国憲法」という庇護の下に生きて、色々なものを享受している以上、「興味ない」って切り捨てていいことじゃないんですよね。
本当に興味がないなら、考えたくないのなら、その人はそのコミュニティの中で利権を主張してはいけない。
テレビの中で起きていることははるか遠くの、自分の世界とは隔絶された世界で起こっていることじゃない。
今まさに、自分の生きているこの世界で起こっている出来事なんですよね。
だから、いつかどこかで自分に必ずつながってくるし、無関心でいた報いを必ず受けることになる。

「考える」「関心を持つ」っていうと、ついしっかりした意見を持ってないといけない、とかって思ってしまうんですが、ちょっと新聞見て、「この政治家の言ってることはなんとなく嫌だな」とか「変わったこと提案してるな」とか思うだけでもいいのかなって思いました。
とにかく、私は色々世間のことに対して無関心すぎるって言うのは前々から感じてたことでもあるので、まず知ることから。「自分の世界」だけで完結しないように気をつけよう、と心から思いました。

カタイ話はここまで。
あとは本編ネタバレの話を書きます(笑)
一応追記にしておきますが、伏字にはしませんので、未読の方はご注意くださいませ。

読了日:2007/11/13



このバカップルめ!!

いやぁ、そうやって何回突っ込んだかわかりませんよ今回。
ま、おもに堂上と郁なんですけど。
今回堂上の押しが強いような気が。
これ、もう郁を落とそうとしてるようにしか見えないんですが。
今まで頑なに認めなかったのにいつの間に・・・。

最終巻だけあって、みんなお互いがお互いを信じあっていている様子で、それがまた本当にすばらしい。安心できる。
シリーズものだからこそ、キャラ達の成長の度合いがはっきりわかって、感慨深い。郁の成長ぶりは言わずもがなですが、手塚が素直になったり、柴崎が丸くなったり。それだけ心を許しあってるんですね。

しかし。
柴崎も郁も、二人揃って女から奪うという暴挙に出ました(笑)
そんな破天荒なキャラが二人も出てくる小説、これが初めてです。
柴崎に至っては「魔が差した」ですからね!
開始早々カミツレデートに手塚と柴崎の「担保」で始まったもんだから、この先はどれだけ甘いものが出てくるのかと少々ビビりました(笑)

柴崎と手塚といえば、手塚がヘタレでかわいいよ。
今回、手塚が柴崎にやり返したのは2回目の担保と「おばちゃん」発言だけじゃないかと(笑)
まぁもともと手塚は柴崎にやられっぱなしですが。
てかその後3年たっても柴崎を捕まえられない手塚。
さっさと落とせよ!と思わず突っ込んでしまった(笑)

柴崎は今回一番有能さを発揮しました。
手塚慧ですら舌を巻くその明晰さ。
敵に回してこれほど怖い奴もそういない。
歴史にあたしの名前が残るのよ」は彼女を語る上では外せないセリフ。
さすがは柴崎麻子様。

堂上と郁のほうは相変わらず痒いんですが、
それだけじゃないシリアスなシーンが、今回のお気に入りです。
堂上が撃たれてからのシーンはほんとに胸がドキドキして、何度もなんども読んでしまった。
特に堂上の「泣くな。笑えよ。ここからお前一人で警護するんだ、しっかりしろ」では目頭が熱くなりました。
個人的には「笑えよ」のがぐっと来ました。
今までならただ単に「笑え」だったと思うんですよ。郁を元気にさせるために。
でも今回は、堂上自身が、自分のために、郁に笑ってほしいんだなって。
王子様事件から数えて8年の間、ずっと大事に想い続けてる女の笑顔が見たいんだって。
この人は本当に郁を信じているんだなって。
そう思ったんです。
実際はどうだかわかんないですけど。
すごく心に残った言葉です。

でもそのムードをいきなり郁が暴走して笑いに変えちゃうんですけどね!
教官、不憫・・・(笑)

あとは小牧と堂上、手塚と郁の友情が書かれてたのがよかった。
ラブロマはお腹いっぱい堪能できる有川作品ですが、こう、同世代の友情みたいなものはあまり書かれていなかった気がするんですよね。
だから、人の心に踏み込まない小牧が、堂上のことを毬江ちゃんを大事にするくらいのエネルギーで心配していたり、手塚が郁のことを、彼女が貶されたときにとっさに上司に反駁できるくらい、信じているその様子がとてもとても嬉しかった。なんか感動した。

ま、あと笑ったのは、隊長の「苺らしき味がした」ですかね(笑)
今回ケーキの登場率高いんですけど、それで思ったのは郁はムース好きなのかもってこと。ケーキのシーン2回ともムースだったので。
細かいことすぐ忘れちゃうんですけど、既刊の三作でも郁はムース選んでたのかなぁ。

読み終わってからの表紙も楽しめました。
個人的にはヘリに吊り上げられたコンテナに、エンボス加工でこっそりハートが書かれているところがイイ(笑)
暗闇は人を大胆にさせますよね☆(←ちょっと暴走してきた)

もう色々嬉しくて楽しくて読んでる間幸せでした。
まさにクライマックス、ラストにふさわしい一作。
大満足です。

ただ最後に一つだけ。
堂上。
きみ一回くらい郁に「好き」っていってやれよ!
自分は郁に言わせといてなんだよ!
とは思いました(笑)
スポンサーサイト

« ラブリーマフラー | TOP |  砂漠 伊坂幸太郎 »

コメント

こんばんは。
怒涛の勢いで物語が展開していきましたね。
今まで認めようとしなかった堂上の変化と余裕の態度に驚きました。
キャラ達の成長も素晴らしく、とても満足の最終巻でした。

トラバさせていただきました。

こんばんは~♪
既刊のシリーズはまだいくつか話が分かれていたこともあって、中断しようと思えばできたんですけどねー、革命は無理でした(笑)
堂上は自覚したら一直線でしたね。今までの堂上を見てきた私達にはちょっと驚きですよね。
でもほんとにいい形、期待通りに終わって嬉しいです。楽しませてもらいました。

最後に、トラバありがとうございました☆

爽さん こんにちは~♪
私も途中でやめる事ができずに一気読みでした。読み終えてすぐに大阪のおばちゃん辺りから2度も再読してるし・・・(笑)

このシリーズがいいのは、ラブコメとか読んで楽しいというのだけではなくて、本にまつわる様々な問題を取り上げていて、読者も色々考えさせられるのだけど重くなりすぎず・・・このバランスがとてもいいんだと思います。
そして、私も「苺らしき味がした」には大受けでした(笑)

板栗香さん、こんにちは!TBありがとうございます♪
私は教官と分かれていくあたりから何度か・・・。すごい勢いで読んでたので、話が終わってもすぐに止まれなかったんです(笑)

笑いとシリアスさのバランスもいいし、いいところと悪いところの書き方もとてもフェアだと思いました。だからこそすごく心に響いてきたのかなって思います。
「苺~」はあまりにも玄田隊長らしくて忘れられません(笑)

爽さん、こんにちは!
もう~ノンストップの展開でこっちもついて行かざるを得ませんでしたね(笑)
最終巻にふさわしい規模の大きさにつっこみ多数入れながらも魅了されておりました。
あっちこっちでラブ!ラブ!で溶けそうになりながらも堪能いたしました~。
「別冊図書館戦争」も楽しみです♪

リサさんこんにちは~!
このシリーズ、ゆっくり読むってことが出来ませんよね(笑)このノリのよさがまた魅力なのですが。
柴崎と手塚の担保が先に来たときは、この後どんなに甘い展開が待ち受けているのかとそわそわしました(笑)
「別冊~」、どれだけ甘くなるのか今からドキドキしております♪

コメントの投稿

 
管理者にだけ表示

トラックバック

「図書館革命 図書館革命で“図書館戦争”終了」

図書館革命有川浩 メディアファクトリー 評価☆☆☆☆☆  …

「「図書館革命」 有川浩 ~図書館シリーズ完結編~」

盛大に砂を吐き続けたせいで、うちの近所の公園の砂場が二つになりました。練乳をカキ氷シロップで割った以上に甘いです。いや、マジでマジで!☆(≧▽≦)☆!あの図書館の鐘を鳴らせ!年始、原子力発電所を襲った国際テロ。それが図書隊至上最大の作戦の始まりだった―..  …

「「有川浩」の感想」

「有川浩(ありかわひろ)」著作品についての感想文をトラックバックで募集しています。 *主な作品:塩の街 wish on my precious、空の中、海の底、図書館戦争シリーズ、レインツリーの国、他 書評・評価・批評・レビュー等、感想を含む記事・ブログからのトラックバックを  …

「図書館革命 有川浩」

イラストは徒花スクモ。書き下ろし。『図書館戦争』シリーズ第4弾完結巻。原発襲撃テロから作家を狙うメディア良化委員会。司法対決も描きながら今回の任務は要人警護。過去の事件の後日談もさりげなく織り込まれ、「無関心」 「善意の  …

「有川浩  図書館革命」

図書館革命 有川 浩 前の3作はわりと間をあけずに読んだので、すっかりはまってしまってたんですが、この本を読むのに少し間があいてしまって・・・プロローグの原発事故で、えぇっ??となってしまって、前の感覚が取り戻せるか不安になってしまったんですが、本編?...  …

「『図書館革命』有川浩」

図書館革命 有川浩/メディアワークス 「メディア良化法」が成立・施行され、超法規的検閲に対抗するため、図書隊が「狩られる本」を守っている現代。ある日、敦賀原子力発電所が深夜に大規模な襲撃を受けた…。図書館戦争シリーズの完結編。 ああ、残すところあと1冊。こ...  …

トラックバックURL

http://littlebylittle13.blog103.fc2.com/tb.php/74-fff50819

⇒ この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

 | TOP | 

At first

FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集

管理人の日々のつぶやきと、読んだ本の感想、趣味で作ったハンドメイド小物について綴っています。
更新速度はマイペースですが、情熱が続く限りは続けていくつもりです。よろしくお願いします。

本の感想記事は予告なくネタバレする場合がありますので、未読の方はご注意ください。

初めての方、詳しいことが知りたい方はこちらからお願いします。

Calendar

05 | 2017/03 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

New Entry

Category

New comment

New trackback

Profile

Author:爽
大学生
誕生日:8/13
趣味:読書 アクセサリー作り ショッピング
好きな作家:
有川浩 伊坂幸太郎 桜庭一樹 小路幸也 高楼方子 恒川光太郎 豊島ミホ 梨木香歩 三浦しをん 村山由佳 森見登美彦
好きなモノいろいろ:
りんご 甘いもの 王道 FF7 ドラゴンボール 書道 数学 トロンボーンを吹く 整理整頓 aiko 雑貨屋さんめぐり
得意になりたいこと:
料理全般 カラオケ 語学(特に英語!)車の運転(ナビ含む)

Now reading・・・

Now Reading…
『鍵のない夢を見る』(辻村深月)

Etcetera

ランキングとか同盟とか。

・にほんブログ村
本ブログ
ハンドメイドブログ

0813


Counter

Search

Archives

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。