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白夜行 東野圭吾

2007–09–04 (Tue) 10:08
白夜行 白夜行
東野 圭吾 (1999/08)
集英社
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大阪の廃ビルで、質屋の主人が殺された。捜査線上にはいくつかの容疑者が浮かび上がるものの、結局事件は迷宮入りしてしまった。そして数年後。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・唐沢雪穂はそれぞれの道を歩みながら成長していく。しかしかれらの周囲では、常に証拠のない事件が発生して…。人の憎悪・嫌悪・猜疑心…醜い負の感情を根底に書き上げた、東野圭吾の傑作長編。
やっとこさ白夜行読了。いつか読まなきゃと思って丸2年は経ってます。よかった読めて。もはやこの本は名作の域に入りかかってる気がします。

なんともまぁ後味の悪い話だなと思います。
誰も救われない。よく思いますけど、人間は、怖い。

主人公の雪穂と亮司についての話はすべて第三者から語られたもので、彼らの本心を正確に把握できるものは何もない。だからこそ彼らのひそかなる繋がりが際立ち、より恐ろしげな雰囲気をまとわせているように思う。
雪穂と亮司の間にあった感情は果たして愛や恋なのかといえば、それは違うと思います。
暗い過去の共有者としての繋がり以上のものは何もなかったように思う。
亮司が雪穂を守りつづけたのは、そうするしか亮司には道がなかったから。父親の命を自らの手で絶った彼は、もう自ら輝くことができなくなったわけで、それなら雪穂を代わりに、と思ったのかもしれない。
うーん、この辺の解釈は難しいです。

淡々と彼らの生き様が描かれていくんですが、真実―つまり亮司と雪穂がやってきたこと―をややぼかせ気味で書いてあるので、静かな狂気がじわじわとやってきて怖いです。
世の中の1番怖いものは幽霊なんかじゃなく、人の醜い感情なのではないかと思わせる作品。
「幻夜」は白夜行の2部らしいですね。機会があれば読まなくては。

読了日:2007/8/28
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コメント

東野っ子としてはコメントしないわけにはいかないわ^^

あたしは、亮司と雪穂の間にはたしかに男女の感情があったと考えるよ。
でも、一般的な恋愛感情とはやっぱりちがくって、自分の一番弱い部分・誰かに頼りたい部分・共有したい部分とかを見せられる相手が、世界に1人しかいなかった結果だと思う。
誰かを好きになる(恋愛でね)のって、多数の中から特別な一人を作るわけじゃない?
2人には「多数」の選択肢なんかなくて、互いに唯一の存在で、あぁなるしかなかったんだと思うな。
開かれた未来みたいのはなくて、進むことはできるけど狭い一本道しかなかったと思う。

白夜行って、感じ方のパターンがすんごく多い作品だと思う。それだけに何度も読む価値があると思う。
今読んだら、また違った感想が生まれるんだろうなって。


個人的には「幻夜」のほうが好きです。
是非読んだら、またブログにのせてね。

>KYKY
なるほど。
やっぱ読む人によって違うね^^

私的には、雪穂にもし好きな人がいたんだとしたら、それは篠塚さん(だっけ?ダンス部の部長の人)だったんじゃないかなって思うんだよ。
何でも虜にしてきた彼女が唯一手に入らなかったものが彼だと思うのね。
人を好きになるって、やっぱり相手の何かを「ほしい」と思わないと成立しないんじゃないかと思って。自分から関係を作ったり、壊したりできる関係が、「男女の仲」だと思うの。
で、この場合雪穂は亮司に対してそういう気持ちがあるかといえば、それはないと思う。
寄り添って生きているのは確かだけど、それはもう家族のような関係か、もしくは自分の体の一部のような、そんなかんじで捉えているような気がする。
KYKYの言うとおり、雪穂と亮司はお互いに唯一無二の存在だったと思う。でも、私にはそれが、生まれたときから血が繋がってて、それ以上にもそれ以下の関係にもなりえない、家族としての関係と似ているように思ってしまうんだよ。

これ、結構自分の恋愛感出るねー。
面白い^^
ちょっと読み返したくなってきた。

「幻夜」そのうち読みます(^_^)/
「そのうち」がいつになるのかは不明(笑)

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