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神田川デイズ 豊島ミホ

2007–08–18 (Sat) 13:23
神田川デイズ 神田川デイズ
豊島 ミホ (2007/05)
角川書店
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ダメダメなあたしたちにも、明日は来る。否応なく。憧れの大学に合格、溢れんばかりの期待を胸に上京してきたものの、実際のキャンパスライフは理想とはかけ離れたもの。単位を落とす生活にも慣れ、なんとなく卒業して就職。そんなんで本当にいいのだろうか?みっともなくて地味な俺らにもなにかあるのではないか?必死で可能性を模索する大学生たちを描く、豊島ミホの青春小説。
豊島ミホは長編より短編のほうがそりが合うみたいです。エバーグリーンもまぁ良かったんですけどね。この豊島さんの「クルシイ」「イタイ」感じ好きなんですけど、長編でずーっと続くと重くて途中で苦しくなるようです。

そんなわけでこの本は連作短編集です。
「見ろ、空は白む」「いちごに朝露、映るは空」「雨にとびこめ」「どこまで行けるか言わないで」「リベンジ・リトル・ガール」「花束なんかになりたくない」の6編です。

好きなのは「雨にとびこめ」「どこまで行けるか言わないで」かな。
「雨にとびこめ」の準くんのセリフが好き。

「でも、映画だったら役者がいない。―あの彼女には代わりが居ない。声も、成績表に載る偏差値も、なにもかもが当たり前の彼女。でも彼女にしかできない」

自分が相手のオンリーワンになれたら、っていうのは、片思い中のひとなら誰でも願うことだと思うんです。付き合っててもそうかもしれないですけど、とにかくこの準くんの言葉は、まさにこんなふうに想ってもらいたい、っていうポイントを押さえていてすごくいいです。読んでいてきゅーってなってしまいました。

「どこまで行けるか言わないで」は、熱せられていたみんなの気持ちがすぅっと冷えていく、あの瞬間にぞっとしました。私は、みんなと一緒に居て、急激に温度が下がっていく瞬間がとてつもなく嫌いなんです。むしろ怖いと言ってもいい。何でだかよくわからないんですけどね。読んでいてその瞬間を思い出してしまいました。
本気な姿を人に見せるって、なかなか勇気がいることですよね。本気の気持ちと中途半端な想いのズレは、普通に喧嘩するより大きな溝を生む気がします。

ほかの話もいろんなところで共感するところがあり、さすが豊島ミホ!って感じでした。リアル大学生のときに読めてよかった。

話全体の感想なんですが、いつも以上に暗い気がします。(気のせい?)
大学生になったので、高校時代のように甘酸っぱいだけでは成り立たなくなってきたのかなぁと思いましたが、どうなんでしょう。

豊島ミホの思春期シリーズ(勝手に命名)3冊をクリアしました!(笑)今度の豊島作品はなんにしようかなぁ。

読了日:2007/8/5
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コメント

こんばんは。
リアル大学生で、この大学生たちの物語、いいタイミングでしたね。
いつも以上に暗いのは当たってると思います。
大人の現実に近づいているせいかも。
豊島ミホの思春期シリーズ3冊クリア、おめでとうございます!。
思春期シリーズってステキなネーミングですね。
私は考えつけなくて、そのまま学生シリーズにしちゃいました(汗)。
次の豊島作品、いっそう暗くて痛いんですが(でも短編集)、「ぽろぽろドール」はいかがでしょう?。

トラバさせていただきました。

藍色さん、こんばんは!
ああ、やっぱり暗いと思いますよね?(笑)
高校時代や中学生のように、夢ばかり見ていられなくなってしまったということですね。
そしてネーミングを褒めていただけるとは!
ありがとうございます~☆

「ぽろぽろドール」、気になってます!
でもいっそう暗いんですか…。これから秋とか冬とかに読むと、なんとなく落ち込みそうですね(笑)

TBありがとうございます!
こちらからも伺わせていただきます♪

爽さん こんばんは
とても良い空気感の短編集でした。若い世代の人が読むと、また違った想いを持つのかもしれませんが、青春から遠く離れた世代には、沁みましたよ 笑

>yoriさん
コメントありがとうございます♪
基本的に豊島作品はすきなのですが、この思春期シリーズをリアルタイムで読むと、まさに今色々不安に思っていることを直球で揺さぶられるのでかなりドキッとしてしまいます(^_^;)

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