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永遠のゼロ 百田尚樹

2011–06–13 (Mon) 08:12
永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
(2009/07/15)
百田 尚樹

商品詳細を見る
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる――。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。(Amazonより引用)


百田尚樹はこれが初めてです。
気になってはいたんですが、なんとなく手を出さずここまで来たのですが、機会があったので読んでみることに。


…泣きました。
悔しさとか、やるせなさとか、恥ずかしさとか、愛しさとか、
そういうものがぐちゃぐちゃ渦巻いて、上手くいい表せなくて、
だからその分涙が止まらない、そんな感じ。

思ったことは色々あるんです。
でも、何を言っても、この時代を経験していない私が語ることは薄っぺらになる気がして、簡単に言葉を発してはいけない気がする。

10章「阿修羅」からは一気でした。

ずっとずっと生に執着し続けた宮部が、特攻で命を落とすことになったのか。
宮部を知れば知るほど、彼が死にいくことなど考えられなくて、
その真相はギリギリまで明かされないのだけど、
最後やっと語られた真実に、私はすとんと納得することができました。
それまでに明らかになっていた宮部の性格からすれば、それは全く不思議ではなくて、むしろ当然なのかもしれない、と。

彼は、優しすぎた。


宮部は、きちんと自分の目で見て、自分の頭で判断する人間だったんだな。
日本中が正確な判断などできないあの状況で、
自分の目で社会を、軍を、自分自身をきちんと見つめていた。

生きたいと願うことが罪になるという、今とは全く違う状況で、それを臆することなく表に出した宮部は、とてつもなく強い人なんだと思う。
そういう人は、いつの時代でも生き辛いのだろうけど、どの時代にも必要なんだと思う。


宮部を語ってくれる人の当時の生活がちょいちょい挟まれるのだけど、
どの人にも大切にしたい生活や家族がいて、
その人たちにとってはお互いがお互いの、唯一無二の存在なんだなって、
そんな当たり前のことをしみじみ思って、
ぼろぼろ泣きました。


「生きるために軍隊に入った」
という言葉が印象的でした。
なんという矛盾。

しかし、あの場で生き続けるということがどれだけ大変なことなのか、宮部の生き様を見ていると思い知らされる。
ある意味、彼は死より辛い選択をした。
でも、彼くらいの覚悟がないと、あの場で「意識的に行き続ける」事など不可能なのでしょう。



自分で体験したことじゃないから、戦争のことを本当に理解することなどできないと、私は思う。
こういう、悲惨な出来事があったということを忘れちゃいけない、とよく言われるけど、
でも、どう頑張ったって忘れてしまうと思う。


この本に書かれていたような、そういうことは絶対に繰り返されるべきじゃない。
それは揺るがない。
けど、それだけでは、過去を生かすことはできないのでは、と思う。

間違いだった何かを「やらない」だけで放っておくのではなくて、
何が本当にいけなかったのか見つめなおさなきゃ意味がない。

…と、言うのは簡単だけど、
それを実際に行うって、難しいんだろうな。
うーむ。



最後、死してなお、妻・松乃を守る宮部の愛が、とてもドラマチックでした。

これがデビュー作ってすごいな。
慶子と健太郎は、読み始めた瞬間に最後の着地点が見えたので、
ものすごく安心して読めましたw
現代の人々の書き込みが甘いことはいろんな人が指摘しているけれども、
この小説で一番魅せたい部分はそこではないので、
まぁ別にいいかなって感じでした(笑)

ほかの百田尚樹もよんでみよっと。

読了日:2011/4/13
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