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オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎

2008–09–16 (Tue) 14:27
オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)
(2003/11)
伊坂 幸太郎

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コンビニ強盗に失敗し逃げていた伊藤は、気がつくと見知らぬ島にいた。世間との交流を絶ったその島には、嘘ばかりつく画家、殺人を許された男、そして何より喋るカカシなどの実に奇妙なモノたちが住んでいた。しかしその奇妙さの中にある秩序も、島外からの人間・伊藤の訪問によりゆっくりと崩れていく…。伊坂幸太郎のデビュー作となる、異色ミステリー。

最新作から一気にデビュー作へとさかのぼって読むことになった伊坂作品。
なんとなくそれだけの隔たりがあれば、いろいろ雰囲気の違いとかあるかな?って思ったんですが、伊坂作品は同質な感じ。
ミステリでもホラーでもなく、「イサカ」というジャンルをすでに確立している感じがあります。

あーーーでも、ちょっと描写が直接的過ぎてびっくりした部分がいくつか。
最近伊坂氏がミステリ作家としてデビューしていたことをすっかり忘れておりまして、
穏やかでスタイリッシュなイメージばかり先行していたため、
結構怖い、スプラッタ的な描写もすることを失念してました…(-_-;)

というか基本的に城山の恐ろしい犯罪の数々にびっくりした。
それで必要以上にハラハラした感じがある…。
「根っからの悪人が出てこない」「悪人でも憎めない」みたいな評が多い伊坂作品ですが、
この城山はいかがなものか?!
思いっきりデビュー作で救いようのない悪モノが出てきてますが…(笑)
怖かったよー(>_<)

後半になってからの展開は、無駄なものを一切作らない伊坂らしさが出ています。
前半怖くてハラハラして無駄に体力使っちゃったけど、後半でだいぶスカッとしました。
このパズルがはまる感覚、好き。

しかし本当にシュールな話だな…。
「モノ」が喋る話がこんなにファンタジーらしからぬ雰囲気の舞台に出てきたのを見るのは初めて。
ミスマッチ感がまたいいんだけど。
そういや優午はどうやって声を感知していたのかな?
音楽が近くでなっていても、それが「音楽」という存在として感知できないってだけで、音は拾えるんだろうとは思うけど…。
カカシが喋るというあたりでもう常識を外れているから、考えてもあんまり意味ないけど(-_-;)

しかしどんな展開になろうと、最後に暖かさが残るのは変わらないですね。
やっぱり読後感のいい作家さんは、追いたくなります。

読了日:2008/8/30
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コメント

確かに城山は怖かったですね~(^^;)
でもそれ以上に、ラストの謎解きはステキでした☆
>このパズルがはまる感覚、好き。
爽さんのコメント通り、この伊坂さん独特の感覚がすごく好きだった作品でした!

こんばんは

爽さん こんばんは
この作品は衝撃的でした。 私的には今でも(ゴールデンスランバーと少し迷いますが・・・)伊坂作品中ナンバーワンです!!

>ロッカさん
コメント遅くなってごめんなさい(>_<)
もう城山を見たあとだと警官がまったくいい人に見えないから危ないです(-_-;)私にはなかなかインパクト強かったです…。
伊坂作品て、脱線しているように見えるものが、全部最後に収束していって、ひとつの結末を作るじゃないですか?
「え、これどこで出てきたっけ?」って思うのが悔しいから、隅々まできっちりと読む!ってのが伊坂作品を読むときの私のポリシーです(笑)

>yoriさん
返信遅くなってすいません(>_<)
いやはや、この妙にリアリティがあるんだかないんだかわからない雰囲気ってのは、ほかにはあまり見ない珍しい感じですよね。
結構前の作品なんで、雰囲気を大体つかんでから読んだのでそこまで衝撃は受けなかったのですが、そうじゃなかったらこの雰囲気に慣れるまでに時間がかかった気がします。

こんにちは^^TBさせていただきました。
そうだ、結構伊坂さんの作品はシュールでスプラッタっぽいものもありますよね。
あまり気にせずに読んでました^^;
怖い部分も多かったのですが、最後が爽やかで好きです。

>苗坊さん
こんにちは!
TBのほう、また届いてないようです…(T_T)相性悪いんですかね~(涙)

最近は穏やかなものが多いし、インタビューとかで見る伊坂さん自身も穏やかなので、すっかりそんなイメージが定着してしまったんですが…ミステリ作家なんですよね(^_^;)

>最後が爽やかで好きです。
ですよね!どんなに話が広がっても、最後はきっちりまとめて後味よく終わってくれるところ、私も好きなんです^^

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僕が伊坂さんの小説を初めて読んだのは、 確か「チルドレン」が直木賞に落選した直後だったと思う。 直木賞に落選したということよりも、 「アヒルと鴨のコインロッカー」という印象的なタイトルの 作品を書いた作者として興味を持っていた彼の文庫本を、 たまたまそ...  …

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