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東京バンドワゴン 小路幸也

2008–07–26 (Sat) 01:21
東京バンドワゴン東京バンドワゴン
(2006/04)
小路 幸也

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東京下町、そこには明治時代から続く古本屋「東京バンドワゴン」がある。今では珍しい4世代の大家族が、店に持ち込まれる珍事件を明るくほのぼのと解決していきます。笑いあり、楽しさあり、時にはちょっぴり切なさもあり、仲良し親子のラブ&ピース物語。

LOVEだねぇ~。

それはそれはもうとってもあったかい理想の家族像がここにあります。
個性豊かで濃いキャラの老若男女が暮らしているから、みんな結構好き放題思い思いに生活してるんだけど、相手を思いやる気持ちや家族愛は忘れてなくて、キュートでポップでほのぼの、春の陽だまりのような家族です。

冒頭のセリフはいつもふらふらしている60歳金髪のロックンローラー(!)我南人(がなと)の口癖。
この人は全体的に謎が多すぎるんですが、「我南人だから」ですまされてしまうすごいお人!
この人父親だったらいろいろやる気なくしますが、友達にはなりたいです(笑)

しかし4世代もいる上、愛人の子やら父親不明の子やらが出てくるので、読み始めは人物相関図がややこしいことこの上ないっ(笑)
「研人ってだれの子?!」「藍子って誰のお姉さん?!」「我南人の奥さんは?!」などなど…。
頭に人物紹介がついているので、一話の途中までは人名が出るたび人物紹介に戻る→本編を進める、の繰り返し。
人名覚えるのは得意なほうなので、順応はわりと早かったのですが。

すごくほのぼのしてて、今でこそ家族円満ですが、昔からそうだったわけではないらしく。
さっきも書きましたが、不倫の子・愛人の子はいるし、親と絶縁状態のお嫁さんや、昔はグレで警察にお世話になった人も何人か。もうワケありだらけなんですよ(笑)
暗い方向に持っていこうとすればいくらでもできるこの構成。
でもそんな雰囲気は微塵もないんです。

欠点があるからここまでほのぼのしているのかなぁという気もします。
自分が完璧ではないとわかっているから、人に優しくできるんだと思うので。
自分のだめなところを補ってもらう代わりに、人の至らない部分を背負ってあげる、という。

それはやっぱり包容力があるってことなんでしょうね。
これだけたくさんの世代がそろっていると、多角的なものの見方が自然とできるし、お互いの違った価値観を受け入れやすい。

よくドラマとか小説とかで出てくる「エリートだけど冷たい」家庭は、なんていうか、物事の判断が否定から始まっている気がします。
○○ではだめ、○○ではみっともない、だからこうしなきゃいけない、みたいな。
自分とは違う・相容れない価値観を徹底的に否定・排除していくような感じ。
それはここまで這い上がってきたという自信からくるものかもしれないですが、息苦しい生き方になりそうだなぁって思います。

花陽(かよ)や研人がこんなにのびのびしているのは、やっぱり大人の接し方がいいからかなぁ。
二人ともまだ小学生ですけど、大人たちは彼らを無下にせず、意見も一人前の意見として聞き入れる姿勢があります。
それがとってもいい。

最後に、語り手のサチおばあちゃんがとっても優しそうで、まさにラブがこもってます^^
いいなぁ、あんな幽霊だったらいてほしいな。

思わずニコニコして読んでしまう、中学生にもおススメの(笑)楽しい本でした。
続編も借りて読んでいきます☆

読了日:2008/7/18
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コメント

爽さん こんにちは
まさに「愛こそはすべて」ですね。本屋も喫茶も、近くにあったら常連になりたいです!!

爽さん、こんばんわ。
この世界いいですよね。
うっとおしいこともあるでしょうが、
こういう中で暮らすっていいなぁって思えました。
続編も楽しいですよ。人物関係を忘れないうちにぜひどうぞ♪

>yoriさん
まったくです!入り浸ってしまいそうです。
でも私は図書館派なので、めったに本は買わないのですよ(>_<)買わないでぶらぶらしていたら、勘一に怒られそうですね(笑)

>juneさん
4世代はおろか祖父母とも暮らしたことがないので、こういう大家族のにぎやかさって憧れます^^
確かにそれなりのうっとうしさももれなくついてきそうですが(笑)
「シー・ラブズ・ユー」は読んだので、今度は「スタンド・バイ・ミー」を狙ってます☆どんどん人数が増えていくので、早めに読みたいです~^^

こんばんわ^^TBさせていただきました。
今更ながら読みました~
もっと早く読んでいれば良かったです。激しく後悔しました^^;
本当に素敵な作品でした。
堀田家がみんな人情味あふれる素敵な人たちですよね。
どんどんシリーズを読んでいこうと思います!

>苗坊さん
返信遅れてすいません!見落としてました(>_<)

このほのぼの感がなんともいえませんよねっ^^
色々あったかーい気持ちにさせてくれるシリーズだと思います♪読み終わった後「堀田家に遊びに行きたーい!」って思っちゃいます(笑)
毎年4月頃に新刊が出るので、小路さんにはぜひこのままの空気感で書き続けてほしいな~、なんて思ってます☆

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