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鼓笛隊の襲来

2008–07–02 (Wed) 21:44
鼓笛隊の襲来鼓笛隊の襲来
(2008/03/20)
三崎亜記

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人々を追従させる「鼓笛隊」の音色。ある日、戦後最大規模の鼓笛隊がやってくると聞き、人々は避難し、オーケストラで迎え撃つが…(「鼓笛隊の襲来」)覆面をかぶれば「私」をリセットできるといわれ、世間では「覆面依存症」が蔓延りだした…(「覆面社員」)近くにいるのに会えない。彼は空中に浮遊する都市の上にいるのだから…(「遠距離・恋愛」)日常にあるわずかな「歪み」に目をつけ、異空間へと誘う三崎ワールドが堪能できる短編集。

読みおわってからもう早1ヶ月くらい経とうとしている…!
道理でアップ待ちの記事が増えるわけだ(-_-;)

「鼓笛隊の襲来」「彼女の痕跡展」「覆面社員」「象さんすべり台のある街」「突起型選択装置(ボタン)」「欠陥住宅」「遠距離・恋愛」「校庭」「同じ空を見上げて」の9編。見方によってはホラーとも取れる奇妙なお話。すごく短くて1話15分くらいで読めちゃいました。文庫化されれば電車の中の読書とかにおススメできるかも~と思いました。

三崎亜記は1年半ぶりくらい?
なんていうかこの作家さんは、いまいち合うか合わないか判断が定まっていないので、出るたびに読んでいこうと追っかけている最中です。
これはよかったです。

この人の書く世界はいつもとても不思議なんですけど、短編であれ長編であれ、その世界観に関する説明はまったくされないんですよねー。
だから「三崎亜記を読むぞ!」っていう意識がないと、読んでてどんどん混乱してくる気がします。
ファンタジーは世界観の説明があるのが当然で、それは「これから異世界のことを書きますよ」っていう作者の意思表示だと思うのですが、それがないってことは、三崎さんはこれを異世界のことという位置づけじゃないのかなぁ、なんて考えたり。

登場人物に実体がないなぁー、とも思いました。
私の読みこみが足りないだけかもしれませんが、語り手の性別がわからないんですよ!
男だと思ってたら彼氏がいたり、女だと思っていたら妻がいたり…何度だまされたことか…orz
でも、性別だけでなく、年齢も雰囲気も感じさせないんですよ。
くたびれた男も、若々しい女も、まったく同じように見えました。
重松さんとか、荻原さんとか、すごいリアルにキャラクターを書くので、なんとなくどんな顔してるとか、体型はどんな感じかとか想像できるんですけど、三崎さんのキャラクターは、想像できない。
みんなのっぺらぼうなイメージ。
でもそれは人物の描写が足りないからわからないっていうわけでもないんですよねー。
うーん、言葉で説明するって難しいなぁ(ーー;)

私は、どことなく負のオーラを持つ作品は短編集じゃないと疲れてしまうみたいです。
今回もいろいろな設定がどんどん出てきたから、不思議だなって感じる間もなくするする受け入れられた気がします。

お気に入りは「覆面社員」「遠距離・恋愛」「同じ空を見上げて」です。
「覆面社員」は実際に起こりうる感じがします。
「遠距離・恋愛」「同じ空を見上げて」とかは基本ほのぼのしてるんですけど、空中浮遊のために生きた女の子が神木と同化しているとかいうブラックな設定がいきなり出てきたりして、やはり一筋縄ではいかない感じでした(^_^;)

そういやちまちま読んでいる「Feel Love」に三崎さんの恋愛小説が載っているんですが、見たとき「この人恋愛小説なんか書くの?!」って驚いた記憶があります(笑)
やっぱり不思議でした。

今度はまた町関係で、連作短編ぽいのを読んでみたいなぁ。

読了:2008/6/8
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コメント

こんばんは。
不思議な話ばかりでしたね。
そういえば語り手の性別や年齢がわかりにくいのも特徴っていえるかもです。
私も、あれ?そうだったの??って肩透かしを受けたような気がしました。
たぶん、意図的でしょうね。
多彩な物語、まさに一筋縄ではいかない短編集でした。
面白かったです。

物語の世界観にはまったく触れることなく、冒頭から当然のことのように繰り広げられる不思議物語が愉しいですね。
現実世界との絶妙なズレが、だんだんと心地好くさえなってくる気がします。

>藍色さん
こんばんはー^^
藍色さんも思いましたか?
よかったぁ、一人じゃなくて(笑)

多彩ですよね、ほんと。
同じものを見ても、私と三崎さんの見え方ってぜんぜん違うんだろうなって思います。

>ふらっとさん
そうなんです!
この、なにが常識かわからないところに魅力を感じるんですよね~。
今回短編だったので、「ズレ」と一口にいっても、さまざまな角度・方向のズレがあって、話ごとに新鮮でした。
ぽんぽんとリズミカルに進んでいくお話たちがとても心地よかったです^^

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