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雨続きでぐったり

2008–05–31 (Sat) 17:55
最近雨で、蒸し暑いかと思いきや、今日はなんかもう寒かったです。
だって外歩いてたら息白かったんですよ!
ないない。ありえない。
異常気象だ…。



もう今年で、習い続けて13年目になる書道ですが、最近はステップアップを目指して、書道会の勉強会に月イチで通っています。
今年度からはじめたので、まだ2回しか行ってませんけど(笑)

この間やったのはちょ遂良(ちょすいりょう:「ちょ」が変換できない…)の「雁塔聖教序(がんとうしょうぎょうじょ)」。
字の形はこんなんで、成り立ちはこんなかんじです。
まずは基本中の基本、横線の練習。
横線の種類もいくつかあって、一番簡単なやつをやりました。

横線一本の練習で1時間半(笑)
一種類の横線をひたすら描き続け…100本は書いたんじゃなかろうか。
でもマスターには程遠い。
奥が深すぎて先が見えません(^_^;)

でも1時間半はあっというまで、楽しかったです。
この勉強会が、高校生から20代までの若手のための会なので、雰囲気いいですし。
書いてるときは息をする音が聞こえるくらい静かでドキドキですが(笑)

しかし勉強会のときはいまんとこ2回とも雨…。
雨だと墨乾かなくて書きにくいので、早くカラッと晴れてほしいものです。



昨日サークルの友だちみんなで、連絡用メーリングリストを活用しよう、という企画で遊んでみました。

メーリスって連絡事項しか来ないし、それってつまんないよねー、もっと活用させたいよねー、と話が盛り上がり、各自どーでもいいような好き勝手なネタを送信しまくりました(笑)
自分ひとりでやるのはヤだけど、みんなでやるのは好きで、誘ってもらうとわりとのります。
はじめはちょっと迷うことが多いですけど。
そういう内輪でやるどうでもいい感じの遊び、好きなんで(笑)

で、みんなで話しているときにはあまり喋らない人も、意外と面白いネタ持ったりして、新たな一面を見ました。
まぁメールなのでそこから話題広げる必要ないから、簡単にネタを放れる安心感がありましたねー。
トップバッターだったのでちょっと抑え目にしましたけど。

サークル内の新聞みたいなものを作る仕事を、6月号から引き継ぐのですが、それもこんなかんじで遊べるスペースがあったらいいなーと考えてます。
せっかくあんなに紙刷るんだからもっと楽しまなくちゃね、と思うんですが、あんまりエンターテイメントの才能がないので悩み中。
サークルには天性のエンターテイメント性を持っている人がたくさんいるので、羨ましいです。

とりあえず一発芸が欲しい…!
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私の男 桜庭一樹

2008–05–24 (Sat) 11:32
私の男私の男
(2007/10/30)
桜庭 一樹

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おとうさんからは、いつも、雨の匂いがした…。家族を失った花は、親戚の腐野淳悟(くさりの・じゅんご)に引き取られた。ずっとひとりぼっちだった花。家族の温かみを知らずに育った淳悟。二人は互いに奪い、奪われながら、15年間片時も離れずに過ごしてきた。私は、おとうさんから、淳悟から、私の男から、離れることが出来るのだろうか…?第138回、直木賞受賞作。

新世界より」の後にこれを読むという、地の底まで沈みたいと思ってるとしか思えないチョイス。
結果、また「ぐるぐる症状」(考えすぎてオーバーヒート寸前)が発症してます。
懲りないなー(苦笑)
個人的には「赤朽葉家の伝説」のほうが好みなんですが、これも良かったです。
ちょっとね、読むのがキツイ表現とかあったんですが…なんとかなりました。

花が結婚するシーンから始まって、花が引き取られるシーンまで逆行する形で物語が進みます。
それがなかなか上手いなぁって。
第一章では、すごく古ぼけた印象。カタカタ動く、古い映写機でコマ送りするようなレトロ感。
でも逆行するにしたがって、背景がどんどん鮮やかになっていって、動きがスムーズになっていくような気がしました。時代は古くなっているのに、どんどん鮮やかになっていくのが面白い。
お互いに、いろいろなものを奪ってきた結果なのかもしれない、と思いました。

そんなわけで、全部読んだ後、今度は章を逆行していくと、また面白いです。
特に、1章の花と淳悟の言葉一つひとつの重さが、全然違う。
ただ謎だった言葉が、しっとりとした重さを持ち、絡み付いてくるような感じでした。

花が囁く、「おとうさぁん…」という声の甘さ。
麻薬のような、蠱惑的な響き。
その一言がなければ、立ち止まらずに、ただの一場面として過ぎていったところがたくさんある。
この言葉で、花が小さな少女であることを思い出した。
そして同時に、小さな女の体に秘められた、人ではない、「なにか」を見た気がする。

桜庭一樹は、「少女の残酷さ」を書いたら、すごいですね。
あとは、「美しさの持つ凶悪さ」とか。
この閉じられた空間から生まれる、息苦しさ、結構好き。

あと「よぅく」とか「すこぅし」とかの表現が、独特で、すごく桜庭一樹だなーって思いました。
「お父さん」と「おとうさん」の違いみたいに、ひらがなと漢字の使い分けをしている文体が好きです。
文章という書き言葉を大事にしている気がして。

父と娘。
血のつながり。
そして、「血の人形」。
花と淳悟の関係は、異常だ。むしろ狂気といってもいいんじゃないかと思うんですが、それが、どうして嫌悪に繋がらないのだろう。
読後に押し寄せてきたのは、どうしようもない切なさでした。

共感するべき物語ではない。
堕ちていく二人の姿をただ黙って、ひっそりと見つめていく。
そんな話だなぁ、と思いました。

読了日:2008/5/22

あと、ネタバレだけど書きたいので追記。
話の核心なので…。

続きを読む ⇒

新世界より 貴志祐介

2008–05–23 (Fri) 16:17
新世界より 上新世界より 上
(2008/01/24)
貴志 祐介

商品詳細を見る
舞台は1000年の時がたった日本。人はすべて呪力という超人的な力を手にし、人以外の生物の頂点に君臨していた。しかし一見平和に見える世界の根底には、避けて通れない血塗られた人類の歴史があった…。バケネズミ、ネコダマシ、ミノシロモドキに悪鬼や業魔…まるで神話の中の生物達が登場するこの世界で、人間がとるべき道とは?果てることなき人間の業を書いた、長編SF。

ううー…なんか、これ、上手く感想をかけない自信がある。色々と思うことはあるのだけれど、全くまとまらない。「八日目の蝉」でも同じようなこと言ってますが、これの比じゃないです。
見てはいけないものを見てしまった気が、します。
冒頭から私はあの雰囲気に圧倒されてしまって、なんだかすごく怖くて。
とりあえず怖いもの見たさで進んでいくんですけど、だんだん、「もういい、やめて」って立ち止まりたくなって。
でもこの話は立ち止まることも、戻ることも許してくれない。
私は途中から、腕をつかまれて引きずりこまれた、って感じでした。
そうじゃないと1000ページ以上の話を3日でなんか読めない。
ちょっとグロテスクだったので何回か「うっ」となりましたが…まぁ許容範囲。

貴志さんの本はこれが初めてですね。
「狐火の家」を読もうと思ったんですが、実は何かの続編だったらしくて、1章だけ読んで止めました。
そっちはイマイチ肌に合わなかったし…。

色々、人間の心の奥にある「みにくさ」を書いた作品は読んできましたけど、これが一番ハードでした。
なんていうか「人間」じゃなくて「ヒト」を見ている感じ。
「ヒト」としての、むきだしの、本能。

この1000年後の社会って徹底された監視社会で、恋愛すら管理されている社会なんです。
人間同士の争いをどうしたら止められるか、を追求して作られていった社会。
「呪力」という、大きすぎる力を持ってしまった人間達が、絶滅しないように作り出した、理想社会。
ちょっとでもおちこぼれると、がやがては悪の芽になる危険があるからと、すぐに「処分」される。
その様子は、まさに権力を手にした武将が、暗殺を恐れるあまりに誰も信じられなくなって、次々と臣下を殺していった状況とよく似ている。

狂った社会だって思います。
でも、主人公の早季が、1000年前(つまり今私たちが生きる時代)のことについてあれこれ言うんですが、なんども何度も、「信じられない」「狂っている」と連発するんですね。
「人が人を平気で殺すなんて。」
「なんの良心の呵責もなく、ボタンひとつで何億もの人間を殺す兵器があるなんて。」
と。
私たちは、ニュースで見る殺人や、戦争について、無頓着であるわけではないけれど、すべて「そういうものだから」といって割り切ってしまっている気がする。
「世の中には、平気で人を殺す人がいる。怖いね。」
それでおしまい。

私たちはほかの生物が共食いしたり、自分の子供を食べてしまったりするという事実を知ったとき、それを恐ろしくて醜い行為だと受け取るけれど、果たして人間はそれとは全く無関係なのか?
同族を何にも考えずに殺しあうヒトは、そんなに崇高な生き物なのか?

ヒトと同等の智能を持ちながら、呪力がないということで、ヒトに隷属させられているバケネズミ。
彼らは、ヒトの本質を映す鏡のよう。
彼らの正体を知ったとき、ヒトという生物は、どこまでやれば気が済むんだろう、と愕然とした。
本気で、ヒトは生きていていいのかな、と思った。

早季が言った、「わたしには、わからない…何が、正しいのか」で、ちょっと立ち止まる。
考えても答えは出ないけれど、何かを正しいと認識した瞬間、道を誤る気がして、すごく怖くなりました。
生きていくことは、とても、むずかしい。

感想が上手くかけないー。
長いから色んな部分で書きたいことはいっぱいあったはずなのに、結構落としている気がする…。
でもなんとなく圧倒された、ということだけ伝わればいいと思います(笑)
SFってあんまり馴染みないんですが、世界観が分かってからはすんなり入っていけました。
好みが分かれる作品だろうけど、私はいけました。むしろストライクかも。
…ネガティブだなー(苦笑)

読了日:2008/5/15

スローライフ

2008–05–21 (Wed) 11:08
イベントは色々あったのになにも書いていない怠けっぷり。
写真とか結構あるのにアップするのが面倒とか完全に5月病引きずってますね…。
近況をグダグダと書くためオチもなんもありませんので、暇な方のみお付き合いください(笑)



18日はサークルでバーベキューに行ってきました☆
普段あんまり関わりのない1年生とも喋れて良かったです。
でも食べ過ぎた!
家帰っても夕食全然入りませんでした。
挙句翌日の朝も胃もたれするという恐ろしき事態発生!
…なんでかなー?そこまでがっついた記憶ないんですけど…。

で、バーベキュー会場の近くにボート乗り場がありまして、同期数名が手漕ぎボートに乗るのを見守ってました。
私は手こぎボートなんて絶対漕げない自信があるので乗船辞退(笑)
「女ばっかでボートとかイタイわ~」とかなんとか言ってたら、向こうから1年生の男の子が2人でボートにのって帰ってくるのを発見!
帰ってきた二人に興味しんしんで尋ねたところ、
「どうしても乗りたかったんですよ~。男二人でボートに乗るのがイタイのは分かってるんで追求しないでください」
とのこと(笑)
乗りたかったんなら2女を誘ってくれればよかったものを…。
新たな伝説を作った1男。
今年の1年はあなどれん。



最近指輪にはまってます。
指太くてあんまり似合わないんですけど、ビーズリングならわりと大ぶりのデザインが多くて、いい感じのカムフラージュになるので、ビーズリング愛用中です。

この間時計パーツを買うために浅草橋へ行ったときに、参考としておいてあった本に掲載されていたリングがめちゃくちゃ可愛くて!
時計パーツ800円だけですむはずが、リングの材料(色違いも作るため3個分くらい)のせいで2500円に膨れ上がりました。
…見事に店の策略にハマってます。
本も買おうかなーと思ったんですが、簡単だったので作り方覚えて帰りました(邪道…!)

まぁそんなこんなでリングは無事作れました。
写真は上手く撮れなかったので、上手く撮れたらアップするかも…。



「名探偵コナン」がそろそろクライマックスだそうで。
55巻まで買っていたのを、そろそろマンネリ化していたため購入を打ち切っていたのですが、再開しました。
今61巻まで出てるんですね…!!
6巻分もほっといていたとは。
早くラスト読みたいー。



最近サークルで「図書館戦争」ブームです!
ていうか私が広めたんですけど(笑)
リアルで盛り上がれる人がうちの妹しか居なくて寂しかったので、周りに(強制的に)貸して、読んでもらったら見事にハマってくれて☆
みんなでわぁわぁ騒いでます。
…幸せ(笑)
別冊Ⅱが出ても、思う存分語れるぞ。

ゴールデンスランバー

2008–05–14 (Wed) 19:24
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2007/11/29)
伊坂 幸太郎

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善良でただの一般市民だったはずの男に、空前絶後の大事件が襲い掛かる――。突然に大統領暗殺の罪をきせられた男・青柳雅春は、身に覚えのない事態に戸惑いながらも、仙台中をひたすら逃亡することになる。異常に責めたて、追跡してくる警察、軽薄な発言と過剰な報道で事件をあおるマスコミ、傍観する市民…。井坂幸太郎的・最上級エンターテイメント作品がここに。

えーとまず、2008年度本屋大賞受賞おめでとうございます~。
本のカバーにも書いてありましたが、この本のコンセプトが「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」ってことらしいですね。
そりゃとるよ、本屋大賞(笑)
普通に書いてあれだけ人気の伊坂幸太郎が、娯楽小説に徹して外すわけがない!
…映像化はいつでしょうねー(笑)
あ、でも政治批判入ってるからそう簡単には映画化されないかな?
アメリカとかうるさそうだもんね…。

さっさと感想に移ります(笑)

なんのかんのと前評判がうるさくて、過度の期待を寄せずにはいられなかったのですが、期待を裏切らずよかったです。
伊坂幸太郎はなんと言ってもキャラ!
およびそのキャラたちのセリフ!
そして、キレイに回収されていく伏線!
この物語に限ったことではないですが、伊坂幸太郎の小説は近未来型流線型フォルムを連想させます(笑)
まあつまりは無駄がないってことなんですが(そう言え)。
読み始めたときは樋口晴子も保土ヶ谷康志も今後出てくると思ってましたが、キルオまで出てきたのは不意打ちでした。ここでこいつが出てくるのか!と。

あと、伊坂小説の女のキャラクターが好きです。
なんかこう、みんな神経太いんですよね(笑)
4歳の七美まであんなんですからね!
晴子の「行け、青柳屋」、めちゃめちゃかっこよかったですし。

こういう鬼ごっこゲーム(?)みたいな小説って、大概追う側と追われる側が交互に書かれて、どっちも譲らない、みたいな展開が多いのかなって思うんですが、これは見事に追われる側だけですね。
そしてそのことが、政府という、庶民が直接感じられない巨大な権力についての恐怖感を煽ります。
追う側がめちゃくちゃ、胡散臭い。街中で発砲、市民を銃殺、何でもあり。
でもただそれを、軽い小説だけのジョークとして流せないあたり、ちょっと怖い。
むしろ、ありそうだ。マジで。

私たちが見ているのはテレビを通してみている情報だけだし、その情報がどれだけゆがんでいるかなんか、当事者しか分からない。
青柳雅春が降伏をしようと必死で考えをめぐらせているとき、近所ではいつもどおり新聞配達が行われていた。そのときの青柳雅春以外の世界は、いたって普通の、一日がこれから始まるってだけ。
だから、私がこうして普通に暮らしている裏で、誰かが命からがら逃げ回っている可能性だってある。
そんなことしょっちゅう思ってたら、なんも信じられないんだけどさ。

「どうせ、やってないんだろ?」
って言って手を貸してくれる人たちは、そんな立派な人たちってわけじゃない。
樋口晴子はただの元カノだし、キルオなんて連続殺人犯だし、凛香は整形アイドルだし、保土ヶ谷康志は裏家業の人間だし。
一般的に見たら犯罪者の人間が、無罪のか弱い市民を守っている。
この間読んだ「悪人」でも思ったけど、誰が悪人かなんて、きっと誰も決められない。
犯罪者と世間から見放されたやつが実際にそうなのかわからないし、市民を守ってくれると思っていた警察が本当に尊い機関なのかなんてわからない。
繰り返しになりますが、これは完全なるフィクションだけど、フィクションだからといって流せません。


「事件」を読んでから「事件の視聴者」「事件から20年後」を読むと色々面白いですね。
読み返して近藤守の株が上がりました(笑)

結局濡れ衣は晴れず、青柳雅春は顔を変え、人生を狂わされたまま終焉を迎えますが、でも、絶望ではない。
あたたかなラスト。
最後の「たいへんよくできました」には胸がじーんとしました。

この作品、伊坂幸太郎の最高傑作という人が多いけど、私はほかとあまり変わらなかったなーと思ってます。
伊坂幸太郎ワールドっていうのが強すぎて、作品ごとっていうより、「伊坂幸太郎」が面白いって感じで捉えちゃってるからだと思うのですが。

伊坂作品は根っからの極悪人が出てこないので、安心して読めてよいです。
今読破している予約本・ファンタジーシリーズたちが片付いたら、もうちょっとはじめのほうの伊坂作品にも手を出してみようかなー。

読了日:2008/5/4

カラフル 森絵都

2008–05–12 (Mon) 20:59
カラフル (文春文庫 も 20-1)カラフル (文春文庫 も 20-1)
(2007/09/04)
森 絵都

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生前の罪により、輪廻のサイクルから外されてしまった「ぼく」の魂。しかし陽気な天使の声に目を覚ますと、突然再挑戦のチャンスを言い渡された。何でも、「小林真」の体にホームステイして、生前の罪を思い出し、もう一度輪廻のサイクルに戻れるように修行しなければならないらしい。かくして、ぼくは、小林真としてこの世を生きることになったのだが…?


ついに読みましたカラフル。
私の中で「森絵都=カラフル」みたいな図式があって、さっさと読まなきゃ、読まなきゃ、みたいな気持ちがありました。
森絵都そこまでファンなわけでもないのになぁ~。
ほんと、なんで?(笑)

さらんと読めて、あったかい感じでした。
それにすごく優しい。どんな嫌なことでもはねかえさず、ぐーっと受け止めてくれる印象。

ありきたりといえば、とてもありきたり。
オチも普通に予想できる範囲のもので、ハラハラするような感覚は全然なくて。
でも、だからといってつまらない読書になったかといえばそんなことはなく、その普通さ・普遍さがとても心地よかったりします。
飽きないんですよね、なぜか。

「ぼく」がいじけて、家族の愛情とか、そういうものに全然気がついてなくて、そんな様子がとても青臭く感じたんですけど。
でもそれって客観的に見ているからであって、実際自分もそういう青臭い部分て、まだまだ絶対ある。
真のように、すべてが嫌ってなったとき、私はそれでもまっすぐ相手を見据えることが出来るのかというと、それは無理だと思う。
だから偉そうなことは言えないなぁーと。

クローバーに引き続き、肩の力がぬける本だったので、すごく心安らかになりました(笑)
私は基本的に本の中の世界に異世界を求めているのだけれど、こういう普通の話も、癒されていいですね。

読了日:2008/4/27

クローバー 島本理生

2008–05–11 (Sun) 14:21
クローバークローバー
(2007/11)
島本 理生

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現在大学生の僕・冬冶は、双子の姉・華子と二人暮らしだ。常に男がそばに居て、きらきらと着飾り、あっけらかんとした華子に比べ、根気はあるが地味で主体性のない冬冶。憎まれ口ばかり叩いているが、かけがえのない絆で結ばれている二人。目の前に立ちはだかる色々な障害を、真正面から受け止めていく、彼らの爽やかな物語。

島本理生は2年ぶりくらい…?「ナラタージュ」が話題になったころにちょいちょい読んだくらいで、後はさっぱり…。去年結構色々出してて、読みたいと思いつつ手付かずになってました。
ていうか「あなたの呼吸が止まるまで」が読みたいんだけど、借りれなくてね…。代わり(?)にこれ。

島本作品て、すごい独特のワールドがある。
どんな感じ、といわれても説明できないけど、まああえて言うなら「やわらかいかんじ」。
淡々としてるのとはちょっと違って、まるいかんじ、というか。
多分題名も作者名もなくて、原稿だけ見ても分かるんじゃないかな?

双子って不思議な関係だと思う。
大概兄弟が居ても年離れてるし、顔も違う、全く別人だけど、双子は「自分とほんの少しだけ違う他人」程度。
その年齢分、容姿の違い分の「距離感」の具合が、双子だと限りなくゼロに近い。
人との「距離感」がないって、どんな感じなんだろう。
個人的には、「家族」以上の絆、「兄弟」という枠を越えた存在なのかな、と。
実際のとこ、どうなのか分からないけど。
そしてそれは、私はちょっと苦しくなる気がする。

あと、普段は読んでてもあんまり思わないんだけど、小説家ってすごいなと。
「服装は環境の一部だって。自分をより良く見せるだけじゃなく、一人一人の着ているものや空間が街の雰囲気をつくるから、美しい服選びは個人のためだけじゃなく、もっと外側に向かっているんだって」
っていうセリフを読んでそう思いました。
ただ単純に、自分にない要素だったから、印象に残っただけなのかもしれませんが、そのとき唐突に、作家ってすごいなーって。
まっさらな中に何人もの登場人物を動かして物語を作るのだけど、彼らのセリフ一つひとつは、それまでキャラクター達が歩んできた歴史そのもの・価値観そのものを表すわけで、作家達は彼らの奥の奥まで見なくちゃいけなくて。
私は自分の中のことを見るのに必死なのに、なんてたくさんの奥を見ているんだろう、と。
自分がちっぽけに見えました。

でもなんでここでこんなふうに思ったんだろうなぁ。
自分でもよく分からない(笑)


島本作品の愛の形って、まっすぐだなー。
家族愛も兄弟愛も男女の愛も同性愛も、全く同じ比重で扱っている気がする。
愛に区別はなくて、ただひとつ、大きな「愛」って言うくくりだけ。
愛を受け取るのに必死で、まだ与えるとこまでいけない、そんな余裕のなさもあるかも。

久々に肩の力がぬける本を読んだ。今まで暗い話とか悶々と考えちゃう話ばっかりだったから、こういうのもいいです。

読了日:2008/4/24

1周年をスルー

2008–05–08 (Thu) 11:33
5/4がうちのブログの誕生日なんですが、見事にスルーしました(笑)

ほんとにこんなに続くとは思わなかったです。
ブログはじめたおかげで読書の幅も広がったし、友達も増えましたし、ありがたいことです。
このままのんびり、続けられるとこまで続けていこうと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。


とりあえず5月の目標
・読書感想文の記事アップ
→「クローバー」「カラフル」「ゴールデンスランバー」
・指輪物語読了

気候がいいのでオーガニックコットンで今流行のニットベストを編みたいなーとかも思っていますが、多分ヘアゴムとか小物を作るので精一杯でしょう…。
6月は1年で一番私が弱る時期なので、今のうちにやりたいこといろいろやっときたいです。

鹿男あをによし 万城目学

2008–05–03 (Sat) 18:33
鹿男あをによし鹿男あをによし
(2007/04)
万城目 学

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大学院の研究員だった「おれ」はひょんなことから奈良の女子高の教師に赴任することになってしまった。妙な同僚、やたらと反発する生徒に疲弊した「おれ」に、更なる奇怪な出来事がやってくる。――なんと、鹿に話しかけられた上に、日本を救うという使命を託されてしまったのだ。地中の大なまず、外れかけた封印、神の力を持った“目”…。果たして、彼は日本を救うことが出来るのか?

あー、もったいないことした~~(>_<)

ってのが読了後の感想です。
本がつまんなかった、ってことでは断じてなく、むしろ面白い「はず」だったからこそのこの嘆き。

発売早々ドラマ化されて、私はドラマ見てたんですよ。
しかもこの間終わったばっかだから、盛り上がるとこも、どんでん返しも、伏線も、クライマックスも全部完璧に覚えてまして。
原作読んでるのにドラマの台本読んでる感じで、ウキウキ感もわくわく感も全くなし(泣)
純粋に楽しめませんでした。
本当に損した~~。

原作読むつもりならドラマは見ちゃダメでしたね。
それかもっと間を置くか。
次からの教訓です…。


まぁつまり、ドラマが原作にかなり忠実だったってことですね。
それなので、ここから書くこと、ドラマとの相違点をつらつら挙げる、みたいな感じになるんですが…。

使い番・運び番を見つけるとき、デジタル化された画像なら見分けられるというのがなかなかいいですね。
でもリチャードとかマドンナも印付けられてたってこと?
ていうかマドンナはまだしも鼠のババアさん(@堀田)は印の付け方知らないんだった!
…うーん、顔は関係ないのかな?

そういやちょっと思ったのが、奈良が舞台なのに関西弁を誰一人として使わないのはどうしてだったんでしょう?
藤原君とか関西弁ぴったりだと思うんですが。
ま、いいけど。

しかし、剣道の試合は面白かったー。
結果知ってても知らなくても楽しめるとこだったのでなおさら。
わたし、「鴨川ホルモー」でも試合のシーン好きだし、結構アクション好きだな(笑)

歴史雑学集としても便利なお話。
ホルモーでも「よく調べてあるなぁ~」って思ったし、この人の作品はすごい歴史に対する愛を感じます。
今どこかで連載してるのは、確か大阪が舞台だったはず。
京都・奈良と来て、ついにきたって感じですね(笑)
本にまとまるのが楽しみですー。

読了:2008/4/23

悪人 吉田修一

2008–05–02 (Fri) 09:53
悪人悪人
(2007/04/06)
吉田 修一

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福岡と佐賀の県境にある三瀬峠。昼間でも薄暗いこの峠で、一人の女が絞殺された。彼女は恋人ができない寂しさから、出会い系サイトで知り合った男との遊びに夢中になっていた。彼女を殺したのも、その中の一人だ。世間は犯人を責めたてるのと同様に彼女のことも軽蔑した。しかし、彼女が殺された原因は一体なんだったのか?「悪人」とはいったい誰だ?社会に蔓延する「悪意」について問いかける、長編小説。

これも「メタボラ」同様朝日新聞連載の小説だったそうですね。
朝日新聞とってるのに単行本になるまで全く知りませんでした。
うーむ、盲点。

しかしこの装丁!目立つったら。
やぎっちょさんも書いてたけど、ホント悪そうな装丁ですよね~(笑)
めっちゃひねくれてる感じ。
図書館で借りた本はブックカバーかけないので、電車の中とかでこのままの状態で読んでました。
周りの人たち、びっくりしてたかもな~(^_^;)

吉田修一は「7月24日通り」に次ぐ2作目。
「7月24日通り」がダメでその後は読んでなかったんですけど、本屋大賞候補とかダ・ヴィンチのプラチナ本とかにノミネートされたら、ミーハーな私はすぐ読みたくなっちゃうんですよね…。

結論を申しますと、これはずいぶん読みやすかった!
だいぶ分厚いんですが、大した苦労もなく読めました。
電車の中で読んだから手首は痛くなったけど(笑)
ひとつの事件をいろんな人から見ていく形式は、宮部みゆきや東野圭吾を思い出す感じですね。
「理由」とちょっと似てたかな。


誰が「悪人」なのか?
普通に見たらそれはもちろん犯人の清水裕一なのだけど、佳乃や増尾に全く非がないかといえば、そんなこともない。
裕一と逃亡生活を共にした馬込光代は、裕一につれまわした被害者なのか、殺人の罪に蓋をして裕一の罪を重くした共犯者なのか。

戦争中の英雄が、ころりと大量殺人犯になってしまうように、だれが悪人なのか、という問題は、ケースバイケースで変化してしまうことなのではないか、と思う。

結局裕一は幸せになりたかっただけなんですよね。
人並みに恋をして、誰かを愛して、誰かに愛されたかった。
ただそれだけ。

「どっちも被害者にはなれんたい」
という裕一のセリフが印象的。
私は、裕一の最後の行動は、光代を自分の道連れにしないための、裕一の優しさだと思うんです。
男の妙なプライドといえなくもないけど、そういう優しさを見せられる人間が、真の悪人とは思えない。
だからって佳乃を殺したことを肯定する気はないんですけど…。

ぱっと見、いいことをしているようでも、その裏では何かよからぬことを考えてやっていれば、それは「悪」という定義におさまる行為だし、またその逆もありえる。
なにが善で何が悪なのかは、その状況でしか判断できない。

答案の丸付けをするみたいに善悪を判断していたら、それは必ず間違いを引き起こす。
それはとても怖いことだと、改めて思った。

読後はぜんぜんすっきりしないんですけど、これは、すっきりさせるべきではないなぁと思う。
すっきりさせてしまうと、そこで終わってしまうから。
これを本の中だけの問題にしてはダメ、そんな気がする。

読了:2008/4/17

手帳カバー

2008–05–01 (Thu) 10:12
手帳カバー
手帳カバーを作りました♪
私は手帳は4月始まり派なんですが、春休みに余裕があったせいで、「今年の手帳は全部ハンドメイドにしよう!」とか思い立ってしまいまして…。
結果、ミュージアムショップで買ったややしっかりめのまっさらなノートにカレンダーを手書きし、日記も書けるように試行錯誤。そして手帳カバー用の布も購入!
…というところで力尽き、布は放置、しばらくカバーなしで使ってました(-_-;)

でもただのノートなんで目的の場所が開きにくいんですよー(泣)
表紙も滑るし。
てなわけで必要に迫られて、放置されていた布を引っ張り出してきました。

ブックカバーの応用で何とかなりました。
しおりつけるのにちょっとだけ頭使ったけど。
しっかり寸法測って作ったのに、いざノート入れてみようとしたら微妙~に入らないっ!!(泣)
めっちゃ焦りましたよ~…。
布なんでもうムリヤリ入れました。
邪道ですが、こういうのが通用するのが布のイイトコ(笑)

しおりの先っちょのカギチャームは、青山の雑貨屋さんめぐりしたときに購入した瀬戸物のチャームです。
けっこうお気に入り~。
割れないか、ちょっと心配。
でも、これは個人的には、結構納得の仕上がりで嬉しいです。

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管理人の日々のつぶやきと、読んだ本の感想、趣味で作ったハンドメイド小物について綴っています。
更新速度はマイペースですが、情熱が続く限りは続けていくつもりです。よろしくお願いします。

本の感想記事は予告なくネタバレする場合がありますので、未読の方はご注意ください。

初めての方、詳しいことが知りたい方はこちらからお願いします。

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爽

Author:爽
大学生
誕生日:8/13
趣味:読書 アクセサリー作り ショッピング
好きな作家:
有川浩 伊坂幸太郎 桜庭一樹 小路幸也 高楼方子 恒川光太郎 豊島ミホ 梨木香歩 三浦しをん 村山由佳 森見登美彦
好きなモノいろいろ:
りんご 甘いもの 王道 FF7 ドラゴンボール 書道 数学 トロンボーンを吹く 整理整頓 aiko 雑貨屋さんめぐり
得意になりたいこと:
料理全般 カラオケ 語学(特に英語!)車の運転(ナビ含む)

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『鍵のない夢を見る』(辻村深月)

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