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ライオンハート 恩田陸

2008–09–12 (Fri) 11:57
ライオンハート (新潮文庫)ライオンハート (新潮文庫)
(2004/01)
恩田 陸

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「いつもあなたを見つけるたびに、ああ、あなたに会えてよかったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。」時を越え、国を越え、男と女は惹かれあう。共に生きることはない、一瞬の逢瀬で別れることもある。それでも二人はその邂逅のために生を受け、動乱を生き抜いていく…。「運命」という言葉が似合う、切ないラブストーリー。

これは図書館で借りたんですが、恩田陸に挑戦する前から本屋さんに平積みされてるのを見てチェックしていた一冊。
各章の始めには絵画がありまして、基本的にその絵画をモチーフにしつつ話が進みます。
そういう形式の物語って好きなんですよ~^^
自分が演奏する曲にも勝手にストーリーをつけたりするのが好き。
そして私も基本的な女性の性質に違わず、「運命」という言葉に弱い(笑)
したがってこの本はとっても良かったです。
面白かったというより、うっとりと物語に魅入られた、というほうが近いかな。

そういえばその絵の中のひとつに、結構好きなアルフォンス・ミュシャの絵が入っていたのに驚き!
こんなところでお目にかかろうとは…。
うん、やっぱりいい(*^_^*)

時も場所も越えて出会う二人。
時系列はばらばらで、未来で会う二人のほうが初対面であったり、片方はまったく相手のことを知らなかったり…、といろんなパターンがあります。
始まりがどこかもわからない、終着点すらも曖昧。
だから流れを理解しようとかあんまり考えず、不思議なことは不思議としてそのままにしておいて、その雰囲気を楽しもうと思いました。
神の導きとしか思えない出会いは、時に美しく、時に残酷で、読むものの心を捕らえて離さない。
こういう英国の雰囲気は大好きで(英米文学科だけに)、英国女王のエリザベスの話はなんかすごくじぃんとしてしまいました。
教科書に載っている有名人だって、その時代では確かに生きていた人で、血の通った人間だったんだなぁーーって、当たり前だけどしみじみしたり。

一瞬の逢瀬に身を焦がし、その人生をそのために捧げることは幸せなのかはわかりません。
運命に決められた相手がいることは素敵だと思うけど、同時にそれは運命に束縛されているということ。
電撃のように走る恋もいいけど、どちらかというと、ゆっくりと相手を見つめる恋愛のほうが私は好きです。

切なくて、美しくて、哀しくて、それでも心穏やかになる物語でした。
優しい素敵なときがすごせました^^

読了日:2008/8/17
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夜のピクニック 恩田陸

2008–08–13 (Wed) 12:35
夜のピクニック (新潮文庫)夜のピクニック (新潮文庫)
(2006/09)
恩田 陸

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北高の伝統行事・歩行際。朝8時から翌朝8時にかけて、役80キロの道のりをひたすら歩きぬく、楽なようで非常に過酷な行事である。1年で最後、3年にいたっては高校最後の行事になる。様々な想いをもって行事に挑む生徒の中で、甲田貴子はある「賭け」をしていた…。忘れられない青春の輝きを詰め込んだ、第2回本屋大賞受賞作。

初・恩田陸。
気にはなってたんですが、ちょっとカラーがつかめずに、ちょっと手を出しかねていた作者さんです。
ややマイナーだった恩田陸を一気にメジャーにした作品なので、失敗はないかなと思い、ここから入りました。

すごく、すごーーくよかったです!!
しかしいつもは情景とか、キャラクターの想いがどうのこうの、って言いながら感想を書いているのですが、今回はキャラクターそっちのけです。
本の感想というというより、私の個人的な思い出を語っている感じなので、それでもよろしければ先にお進みください…。


それというのは、うちの高校にもこの歩行際に似たような行事があったからで、「強歩」って言ってました。
朝9時くらいから出発して、昼2時ごろまでに20キロを歩くという、歩行際に比べればなんてことないゆるさの行事です(笑)
でも、やっぱりロングウォークという点では似ている部分が多くて、いろいろ共感することが多くて。
だから、「貴子が」「融が」っていうより、「あの時、わたしは」「あの人は」って感じで、思い出しながら読んでました。
物語に入り込んで一緒に歩いているというより、
物語を通して当時にタイムスリップしたような感覚。
タイムスリップして、これだけ幸せな気持ちになれるということは、私にとって高校時代は本当にすばらしいものだったんだな、と嬉しくなったし、そういう思い出を持っていることを誇らしく思う。
きらきらした思い出があるってことは、そのとき精一杯頑張ったという証だから。

高校のころの付き合った彼氏に告白されたのが、この強歩大会の夜だったので、
これ読みながら、あのときは歩きながら私のことを考えていてくれたのかなぁ、とか。
融と忍のようにそういう話で盛り上がってたのかなぁ、とか。
思い出すと照れくさいけど、そうやって想っていてもらえることってすごく幸せなことだなーって思う。

「歩き続ける限り思考が一本の川となって自分の中をさらさらと流れていく」
ひたすら歩くことで何かを考え続けることができるのは、この辛いロングウォークの唯一最大の利点ですね。
自分の中で何かをずっと考え続けることって、とても大事だと思うんです。
高校とか、そういう刺激の多い時期はなおさら。
私は高校時代片道約20分のチャリ通だったのですが、その間本も読めないのでほんとにいろいろなことやってました。

虫が突進してくるから、イヤーーーって思いながら全力疾走してたり、
親と喧嘩して、親子関係のあり方についてずっと考えたり、
真夏のアスファルトの照り返しに辟易して頭真っ白状態で走ってたり、
合唱コンクールの曲をこっそり歌って練習してたり、
友達からもらった嬉しい言葉を反芻してたり、
好きな人のことを思っていたり、
息をもっとうまく使えるようにブレスコントロールしてたり(←吹奏楽部だった)、
自分という人間について考えていたり…

本当にいろんなことやってましたし、考えてました。
でもそうやっていろいろ考えたからこそ、いろんなものの見方ができるようになったと思うし、自分自身の身の振り方も改めさせられることも多かった。
高校のころは無意識というか自然にやっていましたが、大学になって、そのときいろいろ考えたことが糧になっているなって感じるので、ほんとに大事な時間だったんだなーってつくづく思います。
強歩大会のときもそうやって考えてて、思考が中断されるのが嫌いな私は、友達の話をあまり聞いていなかったときも…(^_^;)いかんいかん。

この作品、ぜんぜん泣くポイントがないのに、いろんなところで涙ぐんでました。
貴子も融も、すごく友達に恵まれていて、素敵です。
友達がたくさんいるということ=いいこととは限らないけれど、
ただそれだけで自分に自信をもってもいいのかもしれない。
自分のことを大事に思ってくれる友達がいるということは、自分の中にそう思ってもらえる何かがあるってことなのだから。

大学も楽しいけど、個人で楽しんでるから、
こうやって団体で楽しむってことが懐かしい。

いい読書でした。
中学のころとかの課題だった読書感想文、今ならすごくいいもの書けそう(笑)

読了日:2008/7/23

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