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モダンタイムス 伊坂幸太郎

2008–11–25 (Tue) 12:14
モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

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コンピュータでの管理が当たり前となったシステムが世界を支配する社会。セキュリティは発達し、システムエンジニアが溢れる世の中。そんなシステムエンジニアの一人・渡辺拓海はある会社から請け負ったシステム解析が原因で、とんでもない事件に巻き込まれることになる…。現代の言いようのない不安を描いた、著者最長編作品。


伊坂幸太郎の新刊ですね!
モーニングに連載されてたやつがまとまったやつです。
うち毎週モーニング買ってるんですけど、なんとなくまとまって読みたいなって思ってたので、本になるまで全く読まずに待ってました^^
でもそのために単行本が発売された日に図書館に走って予約しましたー。

しかし届いた時期が悪く…10月後半~11月前半という、空白の2週間に思いっきりかぶるという悲劇も相まって、せっかくの伊坂の新刊を流し読みという超もったいないことしました…。
でも読まずに返したらもっと後悔する…!!って執念で読みきりました(笑)
いや、まぁ買えばいいんですけどね。
買っちゃうと読まないんだなー(-_-;)

で、この本は「魔王」の子供、「ゴールデンスランバー」の兄弟って感じらしいです。
伊坂らしさ満点。
でも「魔王」があまり好みの作品ではなかったので、兄弟の「ゴールデンスランバー」よりは好きになれなかったかな。
でも伊坂幸太郎が本当に書きたいのは、こういう作品なのかなーって思う。
国民はどこからでも監視されている、いいようにごまかされている、という不安と警告。
もっと真剣にそういうこと考えなよ、って言っているような気がする。

検索か。
最近CMで「続きはネットで!」って出るのがすごい違和感…。
確かに15秒の中に宣伝を収めるのって大変だと思うんですが、その15秒をどんなふうに使うかが腕の見せ所では?って思うんですよ。
だからネットで検索、のほうが確かにたくさんの情報を提供できるのは間違いないけど、それをCMに組み込むのってどうなのかなぁって思います。

話がそれました(笑)

結局妻の佳代子さんが何者なのかとか、永嶋丈はどうなったのかとか、伊坂作品にしてはすっきり着地せずに終わる問題が多かったけど、そこから先は自分で考えろってことですよね。
見てみぬふりをするのも、正義のもとに立ち向かうのも個人の自由ですからね。
どっちも、勇気、いります。

わりとハードな拷問シーンとか出てくるので「う」っと思いましたが、まぁギリギリ許容範囲、かな。
ラストはやっぱり穏やか。
そういや今回は珍しく「好きだ」とか「愛してる」とかいうセリフが出てきて、気持ちがほっこりしました^^
なかなか怖い?話だったので、そういうセリフが心に沁みたのかも。
しかし名言は(うろ覚えですが)
「結婚とは 1に我慢、2に忍耐、3、4がなくて5にサバイバル」ですかね(笑)

読了日:2008/11/6
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オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎

2008–09–16 (Tue) 14:27
オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)
(2003/11)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る
コンビニ強盗に失敗し逃げていた伊藤は、気がつくと見知らぬ島にいた。世間との交流を絶ったその島には、嘘ばかりつく画家、殺人を許された男、そして何より喋るカカシなどの実に奇妙なモノたちが住んでいた。しかしその奇妙さの中にある秩序も、島外からの人間・伊藤の訪問によりゆっくりと崩れていく…。伊坂幸太郎のデビュー作となる、異色ミステリー。

最新作から一気にデビュー作へとさかのぼって読むことになった伊坂作品。
なんとなくそれだけの隔たりがあれば、いろいろ雰囲気の違いとかあるかな?って思ったんですが、伊坂作品は同質な感じ。
ミステリでもホラーでもなく、「イサカ」というジャンルをすでに確立している感じがあります。

あーーーでも、ちょっと描写が直接的過ぎてびっくりした部分がいくつか。
最近伊坂氏がミステリ作家としてデビューしていたことをすっかり忘れておりまして、
穏やかでスタイリッシュなイメージばかり先行していたため、
結構怖い、スプラッタ的な描写もすることを失念してました…(-_-;)

というか基本的に城山の恐ろしい犯罪の数々にびっくりした。
それで必要以上にハラハラした感じがある…。
「根っからの悪人が出てこない」「悪人でも憎めない」みたいな評が多い伊坂作品ですが、
この城山はいかがなものか?!
思いっきりデビュー作で救いようのない悪モノが出てきてますが…(笑)
怖かったよー(>_<)

後半になってからの展開は、無駄なものを一切作らない伊坂らしさが出ています。
前半怖くてハラハラして無駄に体力使っちゃったけど、後半でだいぶスカッとしました。
このパズルがはまる感覚、好き。

しかし本当にシュールな話だな…。
「モノ」が喋る話がこんなにファンタジーらしからぬ雰囲気の舞台に出てきたのを見るのは初めて。
ミスマッチ感がまたいいんだけど。
そういや優午はどうやって声を感知していたのかな?
音楽が近くでなっていても、それが「音楽」という存在として感知できないってだけで、音は拾えるんだろうとは思うけど…。
カカシが喋るというあたりでもう常識を外れているから、考えてもあんまり意味ないけど(-_-;)

しかしどんな展開になろうと、最後に暖かさが残るのは変わらないですね。
やっぱり読後感のいい作家さんは、追いたくなります。

読了日:2008/8/30

ゴールデンスランバー

2008–05–14 (Wed) 19:24
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2007/11/29)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る
善良でただの一般市民だったはずの男に、空前絶後の大事件が襲い掛かる――。突然に大統領暗殺の罪をきせられた男・青柳雅春は、身に覚えのない事態に戸惑いながらも、仙台中をひたすら逃亡することになる。異常に責めたて、追跡してくる警察、軽薄な発言と過剰な報道で事件をあおるマスコミ、傍観する市民…。井坂幸太郎的・最上級エンターテイメント作品がここに。

えーとまず、2008年度本屋大賞受賞おめでとうございます~。
本のカバーにも書いてありましたが、この本のコンセプトが「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」ってことらしいですね。
そりゃとるよ、本屋大賞(笑)
普通に書いてあれだけ人気の伊坂幸太郎が、娯楽小説に徹して外すわけがない!
…映像化はいつでしょうねー(笑)
あ、でも政治批判入ってるからそう簡単には映画化されないかな?
アメリカとかうるさそうだもんね…。

さっさと感想に移ります(笑)

なんのかんのと前評判がうるさくて、過度の期待を寄せずにはいられなかったのですが、期待を裏切らずよかったです。
伊坂幸太郎はなんと言ってもキャラ!
およびそのキャラたちのセリフ!
そして、キレイに回収されていく伏線!
この物語に限ったことではないですが、伊坂幸太郎の小説は近未来型流線型フォルムを連想させます(笑)
まあつまりは無駄がないってことなんですが(そう言え)。
読み始めたときは樋口晴子も保土ヶ谷康志も今後出てくると思ってましたが、キルオまで出てきたのは不意打ちでした。ここでこいつが出てくるのか!と。

あと、伊坂小説の女のキャラクターが好きです。
なんかこう、みんな神経太いんですよね(笑)
4歳の七美まであんなんですからね!
晴子の「行け、青柳屋」、めちゃめちゃかっこよかったですし。

こういう鬼ごっこゲーム(?)みたいな小説って、大概追う側と追われる側が交互に書かれて、どっちも譲らない、みたいな展開が多いのかなって思うんですが、これは見事に追われる側だけですね。
そしてそのことが、政府という、庶民が直接感じられない巨大な権力についての恐怖感を煽ります。
追う側がめちゃくちゃ、胡散臭い。街中で発砲、市民を銃殺、何でもあり。
でもただそれを、軽い小説だけのジョークとして流せないあたり、ちょっと怖い。
むしろ、ありそうだ。マジで。

私たちが見ているのはテレビを通してみている情報だけだし、その情報がどれだけゆがんでいるかなんか、当事者しか分からない。
青柳雅春が降伏をしようと必死で考えをめぐらせているとき、近所ではいつもどおり新聞配達が行われていた。そのときの青柳雅春以外の世界は、いたって普通の、一日がこれから始まるってだけ。
だから、私がこうして普通に暮らしている裏で、誰かが命からがら逃げ回っている可能性だってある。
そんなことしょっちゅう思ってたら、なんも信じられないんだけどさ。

「どうせ、やってないんだろ?」
って言って手を貸してくれる人たちは、そんな立派な人たちってわけじゃない。
樋口晴子はただの元カノだし、キルオなんて連続殺人犯だし、凛香は整形アイドルだし、保土ヶ谷康志は裏家業の人間だし。
一般的に見たら犯罪者の人間が、無罪のか弱い市民を守っている。
この間読んだ「悪人」でも思ったけど、誰が悪人かなんて、きっと誰も決められない。
犯罪者と世間から見放されたやつが実際にそうなのかわからないし、市民を守ってくれると思っていた警察が本当に尊い機関なのかなんてわからない。
繰り返しになりますが、これは完全なるフィクションだけど、フィクションだからといって流せません。


「事件」を読んでから「事件の視聴者」「事件から20年後」を読むと色々面白いですね。
読み返して近藤守の株が上がりました(笑)

結局濡れ衣は晴れず、青柳雅春は顔を変え、人生を狂わされたまま終焉を迎えますが、でも、絶望ではない。
あたたかなラスト。
最後の「たいへんよくできました」には胸がじーんとしました。

この作品、伊坂幸太郎の最高傑作という人が多いけど、私はほかとあまり変わらなかったなーと思ってます。
伊坂幸太郎ワールドっていうのが強すぎて、作品ごとっていうより、「伊坂幸太郎」が面白いって感じで捉えちゃってるからだと思うのですが。

伊坂作品は根っからの極悪人が出てこないので、安心して読めてよいです。
今読破している予約本・ファンタジーシリーズたちが片付いたら、もうちょっとはじめのほうの伊坂作品にも手を出してみようかなー。

読了日:2008/5/4

砂漠 伊坂幸太郎

2007–11–26 (Mon) 01:41
砂漠 砂漠
伊坂 幸太郎 (2005/12/10)
実業之日本社
この商品の詳細を見る
大学1年の幕が開ける。コンパで知り合った僕ら5人は、なんとなく大学生活を一緒に送ることになる。特別なことがあったりなかったり、とにかく僕らは色々なものに振り回されながら、「砂漠」へ旅立つ日に一歩一歩前進していたのだ・・・とても現実的なのにどこかにズレがある、伊坂風青春小説。
伊坂幸太郎は久々に読みましたが、やっぱりいい味出してますね~。
「重力ピエロ」「オーデュボンの祈り」などなど気になる本はいっぱいあるんですが、大学生の自分が今読むならこれかなぁ、ってことでコレをチョイス。
実際大学が舞台ではありますが、面白いことは大学外で起きていることのほうが多かったような気がします(笑)

伊坂さんの作品は、なんかどれも地に足がついてない、というか常に漂ってるような浮遊感を感じます。しっかりしてないから、話の流れが出う転んでも、どこに着地しても不思議じゃない感じ。話のオチが二転三転するのもなかなか楽しい。

しかしキャラクターはどれも魅力的ですね~。
西嶋ははじめ出てきたときけっこう「ウザいな」とか思ってしまったんですが、読み進めていくとすごい好きになりました。いや、多分身近にいたら実際ウザいんでしょうけど。なんていうか、扱いに困る(笑)
第三者でいるぶんには変人(←褒めてます)大歓迎☆
彼が最後、東堂のバイト先で呟いた言葉に、私も嬉しくなりました。
あと、冷徹に見える美女の東堂が友人達にさりげない気遣いをしたり、鳥瞰型だった北村が友達のために熱くなったりと、そういうささやかな友情が垣間見えるシーンがよかったです。

惜しむらくは私に麻雀の知識が皆無だったこと・・・。
もともと彼らが始めに集まったのって麻雀がきっかけだし、実は結構話の重要な部分を占めているのに、いまいちよくわからないままだったのが残念でした。これを機会に覚えてみようかなぁ。

しかし鳥井がいきなり左腕をなくす、というショッキングな出来事があんなに急に起きるとは思わなくてびっくりしました。
でもほんとに鳥井はいい奴、ってかすごいやつだと思う。確かに面白半分で妙な事件に首を突っ込んで、結果腕をなくしたわけだから、自業自得と言えなくもないんだけど・・・。それを素直に受け入れて納得できる人は、そう多くないんじゃないかと思うので。

タイトルの「砂漠」は、社会の厳しさを例えたものです。
自分はまだ学生生活という「オアシス」でぬくぬくと生きているので、こういうのを読むと、どれだけ自分達がいろいろなものから守られているかということに改めて気付かされます。
その貴重な時間で何ができるのか、もっと真剣に考えようと思いました。
あと、仲間と一緒にいる時間を大事にしなくちゃ、ってこと。
バカなことをワイワイやれるのってもう今しかないのかも、って思うとぼーっとしてなんかいられない!(笑)

そういや、この話の構成なんですけどね。
春・夏・秋・冬・春、の5部構成なのですが私はすっかりだまされました(笑)
一年間のことだと思っていたら、1年生の春・2年生の夏・3年生の秋・4年生の冬・そして卒業の春、でした。
全然気付かなかった~。ホスト礼一もプレジデントマンもどれだけ長い付き合いなんだ(笑)

久々の伊坂ワールド、楽しかったです☆次の伊坂本は何にしようかなぁ。

読了日:2007/11/22

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Author:爽
大学生
誕生日:8/13
趣味:読書 アクセサリー作り ショッピング
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有川浩 伊坂幸太郎 桜庭一樹 小路幸也 高楼方子 恒川光太郎 豊島ミホ 梨木香歩 三浦しをん 村山由佳 森見登美彦
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りんご 甘いもの 王道 FF7 ドラゴンボール 書道 数学 トロンボーンを吹く 整理整頓 aiko 雑貨屋さんめぐり
得意になりたいこと:
料理全般 カラオケ 語学(特に英語!)車の運転(ナビ含む)

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