「伊良部総合病院」の地下一階、寂れた診療室をノックすると、「いらっしゃーい」とおよそ病院に似つかわしくない言葉が返ってくる。色白でデブ、フケだらけの中年医師、彼こそが伊良部総合病院神経科の医師、伊良部一郎だ。優秀なのかただの変人なのか、理解不能のトンデモ医師、伊良部の診察をごらんあれ。
「イン・ザ・プール」「勃ちっ放し」「コンパニオン」「フレンズ」「いてもたっても」の5編。
どれも大げさに書いているのかなぁ、と思ったんですが、でも実際ありそうな話ですよね。
伊良部のあの言動は症状をわかってやっているのか本気でやっているのか。
いや9割本気で変人なんだろうけど(なんか変な日本語)
たまにちゃんと医者の話をするもんだから、もしやわざと?!とか思いながら読んだり。
ハタから見てる分には非常に面白い人ではありますが、
私は絶対彼の患者にはなりたくありません!(笑)
変人どうこうより注射で!(笑)
だって私注射だいっきらいなんですよ~~~(>_<)
結構痛いのを我慢することはできるタイプなんですが、注射はかなり頑張らないと…(-_-;)
毎度毎度診察のたびに注射打たれるなんて私には無理ですーー!
「イン・ザ・プール」
「
サイコドクター」って漫画ご存知ですか?
何巻か忘れましたが、「アディクト・ホッピング」(嗜好転換)を繰り返して様々なものに依存していく女性の話がありまして、その対象が食事だったり仕事だったりするんです。
水泳もそうですが、一見健康で無害なものにも依存するという可能性があるということで、私は知らず知らずのうちに何かしらの中毒に陥ってるのかも、とか思ってしまいました。
「勃ちっ放し」
ううーん、これ男の人ならではの問題だと思うので、あんまりコメントできないんですが…。
でも男の人ってこういう状況になったら外面に現れるので、大変そうだなって思います(>_<)
でも怒りを抑えてきたためにこんな状況になったという分析はいい線いってるような気がします。
現代人はキレやすい、なんてコトも聞きますが、やっぱりキレるべきところでキレていないから、変なところでキレちゃうせいだと思うので…。
「コンパニオン」
被害妄想ね…。
彼女は大げさだけど、人は程度の差こそあれ誰しも被害妄想を持っている気がします。
ここまでひとつのことに極端な自信を持つということは、逆にすごく自信のない部分を持っているってことなのかなぁ、とも思いました。
「フレンズ」
私はメール嫌いでメールあんまりしないのですが、周りの友達で常に誰かとメールしてなきゃ落ち着かないって子います。
誰かとつながっていないと落ち着かないという想いは、コミュニティの中で生きる人間の本能みたいなものだと思うのですが、便利さはその本能を追い詰めますね。
どんどん欲が出てくるのが人間なので…。
「いてもたっても」
これが一番共感できたかなぁ。
自分の責任でどうにかなっちゃうのが怖いんだよねー(>_<)
わかります。
ここまでじゃないけど、すっごい不安になるときありますし。
なかなか面白かったです☆
シリーズらしいのでちょくちょく読んでいこうかと思います^^
読了日:2008/8/5
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